自然は“測ってこそ”見えてくる──ルスツリゾートで始まった水と森の実測プロジェクト

hiro
🔍 自然を“見て、知って、守る”
ルスツリゾートのモニタリング活動
北海道の自然が育む「水・森・雪」とともに生きるために、自然を“観察し、測り、活かす”モニタリングの取り組みを行っています。
センサーや専門家による調査を通じて、自然のリズムをデータでとらえ、未来のためのリゾート運営と環境保全の両立を目指しています。
💧水のモニタリング
- 湧水、地下水、川の水など、ルスツの豊かな水資源をIoT水位計・降雨計・流量計でリアルタイム監視
- 自然の水の動きを可視化することで、水利用と地下水(自然に水を戻す)を支える仕組みを整備
- データは、地域の水環境を守る判断材料としても活用され、気候変動や災害リスクにも備えています

🌲森のモニタリング
- 森には水を貯え、大地にゆっくり浸み込ませる“涵養(かんよう)”の力があります
- 観測・地質調査・森林踏査を通じて、保水力の高い森林域を特定
- 必要に応じて、過密林の間伐や植林などを実施し、森の「水を育てる力」を回復
- 森と水のつながりを理解し、リゾートの水循環を森から整える取り組みです。

地下水と森の関係を探る:蔵治教授と高嶋博士が歩いたルスツの地形
❄️雪のモニタリング
- ルスツを象徴する「雪」は、自然資源であり、水循環のスタート地点でもあります
- 降雪量・気温・融雪タイミングなどを継続的に観測・記録し、雪解け水の活用と保全につなげます
- 将来的には、雪の貯蔵・再利用(雪冷房や農業利用)などにも展開し、“使い捨てない雪”を目指しています

雪ってどれくらいあるの? 〜ルスツの雪をもっと活用しよう!〜
🧭自然のモニタリングが支える、未来のルスツ
私たちのモニタリングは、ただのデータ収集ではありません。
水や森や雪の「声」を聞くこと。
そして、それを地域・企業・学校・お客様と共有し、次の行動につなげること。
これらの観測データは、次のような活動に活かされています。
- 水・森林・気象のデータに基づいたリゾート運営
- 教育プログラム(Geoツアー・修学旅行向け体験教材)への応用
- 企業や行政と連携したグリーンインフラ導入・地域水管理の計画
- ブログや展示を通じた「見える自然」の発信と環境意識の醸成
🌿測ることで、守れる未来がある
自然の状態を知ることは、守ることの第一歩。
ルスツリゾートは、科学と感性を融合させた“見える自然づくり”で、100年先の水と雪を守るリゾートとして進化を続けています。

リゾートから未来のインフラへ──IoTと自然をつなぐルスツの次の一手