泉川の自噴井戸から地下の構造を考える

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井戸から噴出した砂礫が示す地下水の可能性

泉川地区では、ゴルフコースの管理に利用されていた自噴井戸が破損し、自然に水が流れ出る自噴が停止しました。

自噴井戸とは、地下にある水が圧力によって、ポンプを使わなくても地上まで上昇する井戸です。

今回、井戸を管理・施工する株式会社アクアジオテクノと現地確認を行い、既設井戸の状態や、新規井戸の掘削計画について意見交換を行いました。

既設井戸では、井戸管内に砂や礫が大量に流入していました。

井戸内の土砂を撤去し、既存の井戸管の中に口径の小さな管を入れて揚水を試みましたが、砂の流出が続き、十分な水量を得ることができませんでした。

そのため、新しい井戸を掘削することとなりました。

井戸から回収された土砂を確認すると、粗い砂を中心に、丸みを帯びた小さな礫や、軽石の礫が含まれていました。

施工会社では、井戸の周囲に入れた裏込め材が流入した可能性を考えています。

一方、留寿都周辺の地質には、もともと砂や礫からなる地層が存在することも知られています。

今回確認された砂礫が自然の地層に由来するものであれば、その地層自体が地下水を蓄え、流す「帯水層」である可能性があります。

今後、新規井戸の掘削時に地中から排出される土砂や地質試料を詳しく確認することで、泉川地区の地下にどのような地層があり、地下水がどこを流れているのかをより正確に把握できるようになります。

また、自噴井戸では、地下水の圧力をどのように測定するかも重要です。

水位を直接測定するために管を立ち上げる方法もありますが、泉川では約4メートルの高さが必要になる可能性があり、現場での運用は容易ではありません。

そのため、揚水時には水圧式の水位計を使用し、揚水停止時には自然に流れ出る水量を測定する方法を組み合わせることを提案しました。

井戸のトラブルは大きな課題ですが、同時に、これまで見えなかった地下の地質や地下水の構造を知る機会にもなります。

今回の確認結果は、泉川地区における将来の井戸管理や地下水モニタリングを検討するための重要な基礎情報となります。

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