地下水センサーとLoRaWAN通信を現地で検証

hiro

継続的なモニタリングに向けて見えてきた課題

地下水の状態を継続的に把握するためには、井戸やセンサーを設置するだけでなく、取得したデータを安定して送信・保存できる環境が必要です。

ルスツ水循環プロジェクトでは、LoRaWANという省電力・長距離通信技術を活用し、水位や雨量などのデータを遠隔で取得する仕組みを構築しています。

今回のPhase 2では、各観測地点に設置されたセンサーの動作状況と、LoRaWANゲートウェイまでの通信状況を確認しました。

泉川1号井戸では、設置されていた水位計が適正な値を返していなかったため、別の水位計へ交換しました。

取り外した水位計をプールで試験したところ、水深61センチまでは概ね水深に応じた値を返す一方、それを超えると、実際の水深にかかわらず108センチの固定値を返すことが確認されました。

この結果から、同機器は深い井戸での地下水位観測には適していないものの、浅い河川など、測定範囲を限定した用途であれば再利用できる可能性があります。

また、泉川地区では、水位計自体は動作していても、既設ゲートウェイまで通信が届かないことが確認されました。

山間部では、地形、森林、建物などによって通信が遮られます。観測地点が増えていく中で、既存のゲートウェイ1台だけですべてのセンサーをカバーすることは難しくなります。

今後、地下水の状況を地域全体で把握するためには、センサーの密度が高くなるエリアごとに、LoRaWANゲートウェイを追加する必要があります。

また、現地担当者がスマートフォンやパソコンから、センサーの稼働状況、最終通信時刻、測定値、通信エラーなどを直接確認できる仕組みも必要です。

今回の現地確認は、単なる機器の設置作業ではなく、ルスツの厳しい自然環境の中で、長期間安定して観測を続けるための技術課題を明らかにする重要な作業となりました。

Phase 2では、観測井戸、雨量計、LoRaWAN通信環境、データ取得およびWeb統合の確認が主要作業として計画されていました。

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