水のたび、いのちのたび #1 小さなペットボトルの中に、山をつくる
hiro
Rusutsu NatureLink
塩山舞さんがつくってくれた料理を、参加者も、かわちゃんも、スタッフも、みんなで一緒に。食事を通じて会場に一体感が生まれました。


ろ過実験のあとは、みんなでお昼ごはん。今回、料理をつくってくれたのは楽膳家の塩山舞さんです。
舞さんは朝からルスツの周辺を歩き、料理に使う葉っぱや植物を集めるところから準備してくれました。その土地にあるものを見つけ、触り、料理にしていく。午前中に学んだ「水」が土を潤し、植物を育て、食べものにつながっていくことを、今度は味わう時間です。 会場の外には、ルスツの景色を背景に、色とりどりの料理とおむすびが並びました。目で見ても楽しく、自然の中で食べるだけで気持ちがほどけていくような昼ごはんでした。


でも、実際にやってみて、それ以上に大切だと感じたことがあります。それは、みんなで一緒に食べたことです。参加してくれた子どもたち、お父さん、お母さん、かわちゃん、スタッフ、関係者のみなさん。立場に関係なく、同じ場所で、同じ料理を囲みました。
午前中は、それぞれの親子が自分たちのろ過装置に向き合っていました。でもお昼になると、「水、ちゃんと落ちた?」「これおいしいね」と、自然に会話が始まります。 食事には不思議な力があります。教える人と教わる人、出演する人と参加する人、運営する人とお客さん。そうした境界を少しだけなくしてくれます。


みんなで同じものを食べることで、この日集まった人たちの距離がぐっと近くなりました。お昼ごはんは単なる休憩ではなく、会場全体がひとつになっていく、大切なプログラムになりました。 水は山と森をつなぎ、食べものを育てます。そして、その水が育てたものをみんなで一緒に食べる。知識だけではなく、味や会話まで含めて水の循環を感じる時間になりました。
