熊本県立大学・名古屋工業大学の研究チームがルスツを視察
水循環を研究・教育・地域づくりにつなげる
2026年7月、熊本県立大学および名古屋工業大学の研究者がルスツを訪れ、水循環プロジェクトの現地視察と意見交換を行いました。
今回の訪問は、熊本県立大学をはじめとする共創の流域治水研究拠点との連携後、初めての現地活動となりました。
研究チームには、これまでルスツで進めてきた地下水、湧水、雨量、河川等の観測内容や、地域の地形・地質の特徴について説明しました。
ルスツの地下水は、地質の異なるイースト地区とウェスト地区に大きく分けて考える必要があります。
さらにイースト地区についても、古い火山体を形成する山地と、泉川周辺の扇状地では、地下水の流れ方や地層が異なる可能性があります。
現地視察では、イースト地区を中心に、観測井戸、雨量計、地下水調査地点、森林保全候補地、カープランク候補地などを案内しました。


また、これまでに確認されている通信上の課題や、ボックスカルバート、洪水調整ダム等の状況についても共有しました。
名古屋工業大学の研究チームとは、カープランクを活用した自然共生型の河川・森林管理について意見交換を行いました。

カープランクは、河川や谷に木材を組み合わせて設置し、水の流れを緩やかにすることで、土砂の流出抑制や地下への浸透を促す方法です。
今後、ルスツでの設置候補地、構造、観測方法、研究テーマなどを検討していきます。
熊本県立大学の研究チームとは、ルスツリゾートだけでなく、留寿都村全体を対象とした水循環保全について意見交換しました。
主なテーマは、地下水涵養、森林整備、流域保全、自然資本の保全、地域連携、宿泊税等を活用した環境保全の仕組みです。
また、ポンヌキベツ川の親水公園に、取り外し可能な小型のリーキーダム等を設置し、子どもたちが水の流れや森林の役割を学べる教育プログラムとして活用する案も示されました。
今回の視察と意見交換は、Phase 2の観測機器設置・IoT確認業務とは別の研究連携活動ですが、現地で得られたデータや観測基盤を、今後の研究、教育、地域づくりへつなげる重要な機会となりました。
研究チームの現地活動では、観測井戸、雨量計、地下水調査地点、森林保全候補地、カープランク候補地等の視察と、今後の共同研究方針の整理が計画されました。
ルスツの水を守るためには、観測機器や技術だけでなく、地域、企業、行政、大学がそれぞれの専門性を持ち寄ることが重要です。
今回の現地視察を出発点として、ルスツを水循環、グリーンインフラ、環境教育の研究・実証フィールドとして発展させていきます。
