「自然は最高の先生だった」──水博士ワークショップを終えて、主催者からの手紙

こんにちは。
今回は、先日開催した「水博士になろうワークショップ」を、主催者の目線からふりかえってみたいと思います。
🌱 自然を“観察する”ということ
このワークショップを企画した理由は、「自然に触れるきっかけをつくりたい」という気持ちからでした。
日々の暮らしの中で、自然の変化に気づくことは少なくなっています。
でも、水のにおいや色、冷たさや流れには、実はたくさんのメッセージが含まれている。
それを“自分の目”で発見してほしい。
今回の自然体験は、そうした思いからスタートしました。
👦👧 子どもたちが「先生」になった日
ふたを開けてみれば、驚きの連続でした。
「この水、ソーセージのにおいがするよ!」という発見から始まり、
「下流の水のほうが上流より冷たい…?」という、予想外の観察結果も飛び出しました。
それに気づいたのは、大人ではなく子どもたちでした。
先生たちが「これは後日もう一度調べた方がいいかも」とつぶやくほど、
子どもたちは感覚のアンテナを張り、自然の声をキャッチしていたのです。
👨👩👧👦 親子で“水”と向き合う時間
今回のもう一つの大きな魅力は、「親子で一緒に本気になれる」時間でした。
水質調査キットで、水道水や湧水、川の水をスポイトで垂らしながら成分をチェック。
色の変化を見ながら、「これは鉄かな?」「塩素が入ってるかも!」と議論する姿は、
まるで昔の理科の実験室のよう。

中には「家に持ち帰って、うちの水道水も調べてみたい!」という親子も。
好奇心が家族の中に広がる瞬間を、何度も目にしました。
🍱 最高のお昼ごはんと草刈りへの感謝
そして、忘れられないのがみんなで食べたピクニックのお弁当。

料理研究家のシオヤマさんと、ルスツリゾートの総料理長たちが、
この日のために心を込めて用意してくれた特製弁当は、まさに「ごちそう」でした。
お弁当を広げて芝の上に座り、空の下で味わった時間は、子どもたちにとっても、大人にとっても特別なひとときだったと思います。
さらに、このワークショップの舞台となった場所の整備に向けて、
ルスツの幹部メンバーが、背丈よりも大きく育った草を一面、草刈りしてくれたことも記しておきたいです。

あの光景が、今日の笑顔を支えてくれました。
本当にありがとうございました。
🌍 自然を観察することは、未来を見つめること
このワークショップは、何かを“教える場”というよりも、
自然といっしょに「気づく場」でした。
水の流れの不思議さ、川の音、冷たさ、におい。
そうした五感での気づきが、「水って、すごい」「自然って面白い」という感動へとつながったように思います。
そして何より、今回の体験は——
ルスツの大自然を、これから私たち自身の手で大切にしていくための、重要な第一ステップだったと感じています。
🌈 また次の自然教室で会いましょう
この体験が、子どもたちの記憶のどこかに残ってくれたら。
そして日々の暮らしの中で、ふと空や風を気にしてみるようになってくれたら。
それはきっと、未来の自然との付き合い方を少しだけ変えていくはずです。
次回も、また新しい自然教室で、みなさんとお会いできることを楽しみにしています。