ソーセージのにおいがした!?「水博士ワークショップ」で広がるこどもたちの感性と学び
hiro
Rusutsu NatureLink
井戸を掘った手のひらの先に、“見えない水の世界”があった
〜掘って、待って、つながった未来の水〜
Geoツアーの中でいちばんワクワクした瞬間。
それは、子どもたちがダブルスコップで井戸を掘ったときでした。
井戸を掘ると聞いて、子どもたちは「よし、水を見つけよう!」と大はりきり。
ダブルスコップを使って、みんなで交代しながら力いっぱい掘っていきました。
この日、なんと2メートル近くの深さまで掘りました。
「そろそろ水が出てきてもいいんじゃない?」とみんな期待していたけれど……
それでも、水は出てこない。
井戸って、掘ったらすぐにジャーっと水が出てくると思っていたけれど、
自然の水は、そんなに急いで出てきてくれないんだ。
その日は、水がうっすら湿ってるくらいで終わりました。
みんな「出なかったね〜」とちょっと残念そう。
でも、翌日、スタッフが井戸をのぞいたら……
なんと、地面から30cmくらいの高さまで、水がたまっていたんです!
つまり、水はちゃんとそこにいて、ゆっくり、ゆっくり時間をかけて井戸にしみ出してきたということ。
見えない水が、ゆっくりと地面を通って集まってくる。
その流れを1日かけて、体で感じた子どもたちの体験は、きっと心に残るはずです。
この井戸は、将来水位センサーをつけて、リアルタイムで水の動きを見守る“未来の観測点”になります。
つまり——
子どもたちの手で掘った井戸が、ルスツの自然を“データで見る未来”のスタート地点になったのです。