ぼくたちが掘った井戸が、未来を見ている

hiro

井戸を掘った手のひらの先に、“見えない水の世界”があった
〜掘って、待って、つながった未来の水〜

Geoツアーの中でいちばんワクワクした瞬間。
それは、子どもたちがダブルスコップで井戸を掘ったときでした。

🔧 「すぐに水が出る」って思ってた!

井戸を掘ると聞いて、子どもたちは「よし、水を見つけよう!」と大はりきり。
ダブルスコップを使って、みんなで交代しながら力いっぱい掘っていきました。

この日、なんと2メートル近くの深さまで掘りました。
「そろそろ水が出てきてもいいんじゃない?」とみんな期待していたけれど……
それでも、水は出てこない。

井戸って、掘ったらすぐにジャーっと水が出てくると思っていたけれど、
自然の水は、そんなに急いで出てきてくれないんだ。

💧 「今日は出なかったね」でも、それはまだ“途中”だった

その日は、水がうっすら湿ってるくらいで終わりました。
みんな「出なかったね〜」とちょっと残念そう。

でも、翌日、スタッフが井戸をのぞいたら……
なんと、地面から30cmくらいの高さまで、水がたまっていたんです!

つまり、水はちゃんとそこにいて、ゆっくり、ゆっくり時間をかけて井戸にしみ出してきたということ。

📡 これが、“観測”という体験だった

見えない水が、ゆっくりと地面を通って集まってくる。
その流れを1日かけて、体で感じた子どもたちの体験は、きっと心に残るはずです。

この井戸は、将来水位センサーをつけて、リアルタイムで水の動きを見守る“未来の観測点”になります。

つまり——
子どもたちの手で掘った井戸が、ルスツの自然を“データで見る未来”のスタート地点になったのです。

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