雪ってどれくらいあるの? 〜ルスツの雪をもっと活用しよう!〜

冬になると、ルスツリゾートのスキー場にはたくさんの雪が降り積もります。そしてシーズンが終わると、圧雪車や除雪機で集められた雪は、毎年約9万トンにもなります。
この雪は現在、多くが近くの沢に流されていますが、私たちはこの雪をもっと「役立つ資源」として再活用できないかと検討しています。
❄️ 雪を冷房エネルギーに
冬の間に集めた雪を「雪室(ゆきむろ)」に保存し、夏の冷房や食品の保存に活用する技術が注目されています。
北海道内の一部宿泊施設では、すでにこの仕組みが導入されており、電力消費を抑えながら快適な空間を保つ方法として評価されています。
ルスツでもこの「雪の冷房」技術の導入可能性について検討を進めており、将来的にはCO2排出の削減や化石燃料の使用抑制につなげることができると期待しています。
🚰 雪を水に変えて有効活用
集めた雪を大きなプールでゆっくりと溶かし、トイレ用水や農業用水として再利用する方法についても検討中です。
こうした取り組みによって、自然の水資源を節約しながら、雪という豊かな地域資源を無駄なく活かすことが可能になると考えています。
さらに現在、目的に応じて処理された「機能水」をリゾート内で活用する仕組みについても構想段階にあります。
たとえば、冷房用・洗浄用・植物の水やり用など、用途に応じて適切に処理された水を再利用することで、循環型リゾートの実現に向けた新たな選択肢になると考えています。
このようなサステイナブルな水の再利用に向けて、さまざまな企業と意見交換や技術的な検討を始めており、今後の実証や制度設計に向けた協議を進めていく予定です。
自然の恵みを、未来へつなぐ
雪は単なる「冬の風物詩」ではなく、地域資源として大きな可能性を秘めています。
「雪を捨てる」のではなく、「雪を活かす」ために、私たちは今、様々なアイデアや技術の可能性を模索しています。
これからも、豊かな自然の力を活かしながら、誰もが快適に、そして未来につながるリゾート体験を提供できるよう、挑戦を続けていきます。
ぜひ、ルスツの新しいチャレンジにご期待ください!